消音時も豊かな音と自然な弾き心地が楽しめます

ピアノ百科事典 / サイレントピアノ

サイレントピアノは、アコースティックピアノの鍵盤機構を使いながら、ヘッドホンで演奏を聴ける楽器です。消音時に音が出る仕組みを、ヤマハの掲載資料に沿って3段階で紹介します。

1.ハンマーが弦を打つ直前で止める

通常のアコースティック演奏では、ハンマーが弦を打つことで音が生まれます。掲載資料のサイレントピアノでは、消音時にハンマーシャンクストッパーが働き、弦に届く直前でハンマーの動きを止めます。弦を打たないため、通常のピアノのような打弦による音を抑えられます。

グランドピアノのハンマーシャンクストッパーの位置と動き
掲載資料のグランドピアノにおけるハンマーシャンクストッパーの例

2.鍵盤の動きをセンサーで検出する

弦を打たない消音演奏では、鍵盤の動きをセンサーで読み取ります。掲載資料では、キーセンサーが鍵盤の動きを連続的に検出し、読み取った打弦情報を電子音源へ伝えると説明されています。

元資料はグレースケールシャッター方式のキーセンサーを紹介し、グランドピアノではハンマーセンサーも使用すると記載しています。これは掲載資料の仕様であり、センサーの方式や構成は機種・年式によって異なります。

鍵盤の動きを読み取るサイレントピアノのセンサー機構
掲載資料のキーセンサー機構

3.電子音源をヘッドホンで聴く

読み取った鍵盤の情報に応じて電子音源が発音し、その音をヘッドホンで聴きます。掲載資料では、コンサートグランドピアノからサンプリング(録音)した音を使い、演奏の強弱や表情を再現する仕組みが紹介されています。

消音時にヘッドホンから聴こえるのは、内部の弦の音を単に小さくしたものではなく、電子音源による音です。音源やヘッドホンでの聴こえ方、利用できる機能はモデルごとに確認しましょう。

ピアノの鍵盤の上に置かれたヘッドホン
ヘッドホンを使った消音演奏のイメージ

消音時のタッチと使用時の確認点

サイレントピアノは、アコースティックピアノの鍵盤やアクションを使って演奏できる点が魅力です。元資料では自然な弾き心地が紹介されていますが、タッチの感じ方は機種や調整状態によっても異なります。選ぶ際は、通常演奏と消音演奏の両方を試してみてください。

また、消音機能を使っても鍵盤・アクション・ペダルの動作音や振動までなくなるわけではありません。夜間の練習では、設置する部屋や周囲への伝わり方にも配慮して使いましょう。

ピアノの消音機能や試弾については、フカノ楽器店へご相談ください。

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出典:ヤマハ「ピアノマニュアル」(既存記事掲載資料)。本文は同資料をもとに要約・再構成し、機種差や使用時の確認点を補っています。図・写真は掲載画像より抜粋しています。

掲載資料当時の仕組み・仕様の説明です。現行の全機種に共通する仕様を示すものではありません。

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